いなべ学童軟式野球協会さま主催の『第13回いなべ市長旗』に参加させていただきました。
桑名市からは名誉会長旗のベスト4に入った4チームが招待チームとして大会参加をいたしました。
いなべ学童軟式野球協会さま、この度はお招きいただき誠にありがとうございました。
9月23日(土)に開会式が行われ、多度フェニックスは1回戦で員弁ビッキーズさんと対戦いたしました。員弁ビッキーズさんとは昨年末に練習試合をさせていただきましたが公式戦では初対戦。
試合は接戦を制し勝利
→試合結果
2回戦相手は、1回戦を難なくコールドで勝ち上がってきた三和メジャーズさん。
こちらの試合も大接戦となりましたが、一歩及ばす敗戦となりました。
→試合結果
以下、Mのひとり言
今年の三重県の学童野球を常にリードしてきた三和メジャーズさんと最後に再び対戦出来たことは非常に光栄なことでした。目標にしてきたチームでありましたし、県大会出場をかけた大事な大会ではいつもフェニックスの前に立ちはだかる存在でもありました。
思えば、昨年秋に多度フェニックスが桑名の新人大会を制して意気揚々となっていた頃、時を同じくして員弁地区の新人大会を制した三和メジャーズさんに練習試合をお願いした事がありました。
道場破りの意気込みで乗り込んだものの、3試合とも完膚なきまでに叩きのめされました。
『あまいわ、出直してこい』と言われたかのようで、チームは大きなショックを受けて帰ってきました。
大敗を機にチームは早速、課題の克服に取りかかります。
冬を越し、迎えた二つ目の桑名市の公式大会。フェニックスは見事優勝を成し遂げ二つ目のタイトルを手にします。
あの時、あのタイミングでフェニックスの鼻っぱしをへし折ってくれなければ、チームは驕り高ぶったまま次の大会を迎えることになっていたかもしれません。
屈辱の3連敗はチームの財産です。
時を経て、県大会出場をかけた大事な公式大会で両チームは2度顔を合わせます。2試合とも大接戦の末、多度フェニックスが勝利をおさめました。そして今回が公式戦3度目の顔合わせ。
試合は両者一歩も譲らない見応えあるシーソーゲーム。1点リードのまま迎えた最終回、相手の驚異的な粘りに根負けし、逆転サヨナラという劇的な幕切れで多度フェニックスが敗れました。あの土俵際の粘り、徳俵に足がかかってからの強さこそがチャンピオンのチャンピオンたる所以なのでしょう。
激闘を終えた会場は、両チームの子供たちを称えあうあたたかい空気に満たされていました。気持ちが入った子供たちの姿は見る人の心を打つものです。
三重県の覇者相手に接戦を演じるまでに成長出来たこと。
厳しいチーム状態にあっても皆でカバーし合ってゲームをつくれたこと。
勝ちに対する強い気持ちを子供たちが試合で表現してくれたこと。
素晴らしい試合の雰囲気をつくってくれた会場の皆さんへの感謝。
そして、チームを成長させてくれた三和さんへの感謝。
いろいろなおもいが重なり合い、負けゲームであっても個人的には今年のベストゲームのひとつです。
勝負事ですので勝者がいれば必ず敗者がいます。しかし、勝ち敗けだけでは計りきれない大切なものが少年野球にはあると思います。子供たちのこれまでのひたむきな努力であったり、成功体験や失敗の経験であったり、ケガで思うようにプレーできない経験、仲間と苦楽を共にした時間、そういったプロセスにこそスポットを当ててあげたい。
最後に、
チームに大きな転機を与えてくれたライバルという存在に感謝したいと思う。